ちょっと待って!その同棲
YさんとS君は、いつの間にか一緒に暮らすようになっていました。
S君はおとなしく、人見知りをする性格。
そんな彼を好きになったYさんは、少しでも彼の励みになればと思い、
共に生活を始めたといいます。
しかし、ほどなく二人の間が、ギクシャクし始めました。
どうやら好きになりすぎた彼女の方が、彼の心を圧迫する存在になって
しまったのです。
二人の間は、自然消滅という形でピリオドが打たれました。
当初から彼女達には、将来に対する展望的なものもあるわけでなく、互
いに何の取り決めもなく、あまりにも無謀な生活へのスタートだったの
です。
このような生活状態は崩れるのが早いことは目に見えています。
二人の真剣な共同生活ならば、何のための同棲なのか、いつまで行うの
か、周囲との接点はどうするのかなど、様々な必要なことが出てきます。
二人が共に住むということは、二人だけのことではなく、周囲にも関係
が及ぶことを忘れてはなりません。
双方の親、兄弟、友人達、会社関係、趣味の仲間などへも、どうどうと
オープンに出来るかどうか。
自分達のスタンスを明確にする必要も生じてくるでしょう。
つまり、同棲をするための「動機」というものが最も重要なのです。
もし、あなたが、二人が共に住んでいることを、周囲になんとなく隠し
たがったり、不安に感じているのなら、自分の中にその動きが、「本来
でない」という思いがあるからです。
そのような場合には、決してその生活が良い方向へ進まないことを一日
も早く知ることです。
二人の将来のビジョンもなく、周囲に内緒にしておきたい同棲は、単な
る「同棲ごっこ」や「お試し住み」に他なりません。
少し厳しい言い方になりましたが、あなたにとって、人生の遠回りをし
てほしくないからです。
もし、今、同棲中のあなたであれば「これで本当にいいのか?」と、あ
なたの深い部分にそっと問うてみて下さい。
そして、これから「同棲しようか」と思っているあなたへ一言。
もう一度、周囲の声や、これからの方向性に逆行していないかどうか、
足元をよく見つめ直すことをお勧めします。
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