いまの若い人の中には「甘え下手」の人が増えているようです。
結婚のいろいろな場面を傍から見ていて、私はこう申し上げたい気持ちになり
ます。
「こんなにも気にかけてくれている人たちに、もう少し上手に甘えられないも
のかなあ」
好意に甘えることで、一人では得られない多くの情報が手に入ります。それだ
けで物事がどれだけ楽に、楽しく運ぶか知れません。
結婚について分からないことは、経験者である親が教えてくれます。
姑、小姑からは、夫について、その性格や癖から、小さい頃のエピソード、仲の
よかった友人・親類まで、さまざまな話を仕入れることができます。
なにしろ、夫との付き合いにかけては大先輩なのですから。
よい情報をたくさんもらえればもらうほど、よい判断ができ、的確な対処がで
きます。
取捨選択するのは自分ですから、教えてもらった上で、どう考え、どう行動す
るかは、あとで決めればいいのです。
しかし、多くの若い人が、本当は自信も知識も持ち合わせがないのに、「自分
たちでなんとかしますから、結構です」などと突っ張ります。
そう言われたが最後、もう周りから口を出すことなどできません。
声をかけた方は、突き放された心地がして、寂しさと後味の悪さを感じます。
気の強い人なら「せっかく親身になって言ってあげてるのに」と、腹を立てる
かもしれません。
大抵は「教えてください」の一言を言う勇気がなかったり、何でもない相手の
言葉についムキになったり、という程度の理由からなのですが、「心が通い合
う絶好のチャンスだったのに」と、私まで残念な気がします。
昔の若い人にとっては、コンクリートのようにガチガチに固められた上下関係
の中で、先輩や目上の人の言うことは無条件で聞くものと決まっていて、ほか
に選択の余地はありませんでした。
これに対し、今の人たちは何もかも未熟な新米のうちから形の上で一人前扱い
され、その個性、意志を最大限に尊重されます。
人の好意に甘えるのも甘えないのも、その人の自由、というわけです。
でも、私たちはこの年になって、人間関係にはこんな法則があるのではないかと
いう気がしているのです。
人は、一度親切にした相手には、また親切にする。不親切にした相手には、また
不親切にする。
だからこそ、甘え上手は世渡り上手なのです。
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