※けい花 プリザーブドフラワー「ブーケ」
では、二人の関係終わったことを認めるのがなぜ怖いのかを考えてみよう。
きっと、こんな理由からだと思う。
①彼は私にとって「大事な人」なので、いつまでもしがみついていたい。手放したく
ない。こういう思いが強いと、彼の方は、私のことを同じように「大事な人」とは
思っていなくても、その彼の心境に目を向け、認識することがむずかしくなるのだ
と思う。
②彼を手放すことは、自分にとって人生の失敗を意味する。自尊心が傷つき、受ける
ダメージが大きい。自尊心をなくすことにもなる。このように愛の終わりがもたらす
脅威が大きすぎるため、その現実を認められない、という思い。
③まだ、自分の努力が充分でないという思いがあるので、このままでは諦めきれない
、ここで終わらせたらきっと後で後悔することになる、という思い。
④愛の関係が終わってしまうと、結局、自分には人を愛する能力が欠けていることの
証拠になってしまう。また、人から愛されるに値する魅力に欠けていることを意味す
ることになる。それが耐えられない、という思い。
⑤二人の関係が終わることで、これまでの二人で体験してきたことが意味かなくな
ってしまうという恐れ。楽しかった体験がすべて否定されてしまうことになるので
、それがつらい、という思い。
このうち一つだけではなく、いくつもの思いが重なり合って、愛の終わりを告げる
兆しを見るのを避けてしまうのだと思う。
あるいはすでに終わっている現実を認めるのを拒むことになってしまうのであろう。
ところで、こういったさまざまな思いの一つひとつをじっくり検証し、何か思い当た
るものがあれば、そのような思いになっている根拠や背景の状況を明らかにしてみて
はいかがだろう。
そういった作業をすることで、愛が終わった兆しを認めようとしない自分の心の中が
見えるようになると思う。
そして、終わっている兆し自体も見えてくると思う。
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