「愛さえあればなんとかなる」は通用しない!

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国際結婚のカップルはいま、急激に増えています。

昔なら考えられなかった十代、二十代での外国旅行もごくありふれたことになり、

一方、日本に住みついて仕事をする外国人もずいぶん増えていますから、国籍の違う

男女の出会いのチャンス、結婚の機会も増えて当然なわけです。

しかし、一方で国際結婚は、やはり離婚が多いのです。

原因は、何と言っても、お互いが生まれ育った環境の違い、身に染み込んだ風俗習慣

のギャップが何としても埋められないということでしょう。

日本人同士でも難しいのに、外国の人とはその何倍も難しくて当たり前です。

日本への永住を希望しているドイツ人の夫と、日本人の妻のそのカップルは、音楽

が大好きなもの同士で、大恋愛をして結ばれました。

ところが、千葉に家を買って新居を構え、四年たつかたたない頃、夫が「どうしても

ドイツへ帰りたい」と言い出しました。

妻が「向こうでどうやって生活するの?」「このうちはどうするの?」などと理詰め

で説得にかかっても、いったん火がついた気持ちは変わりません。

結局、せっかくの家を売り、妻も一緒にドイツへ行くことになりました。

ショックを受けたのは、思いがけず、生まれ育った日本を離れることになった奥さん

と、その周囲です。

妻の父親などは「もしも彼が亡くなったときは、帰ってこいよ」と言うのがやっとで

した。

特に男性の場合、「自分のルーツ」である「ふるさと」へと突き動かされる気持ちは

年齢とともに激しくなるようです。

しかし、国際結婚では、カップルの一方の「帰国」は、他方にとっては「祖国からの

出国」です。

それまではほとんど体験のない風習、人間関係、食べもの、言葉の世界に強いられる

形で飛び込むことになるのですから、ことは大事です。

大切なのは、そこへ行くまでに、お互いの違いや溝を意識しあっているかどうか、相

手の気持ちをきちんと受け止める関係が育っているかどうかでしょう。

一方が「私は絶対に嫌!」と言ってしまったら、あとは別れるしかありません。

これから国際結婚をしようとするお二人には、これだけを申し上げておきたいと思い

ます。

「愛さえあればなんとかなる」と考えてはいけません。「愛」は最低限の条件にすぎ

ません。

その上に、「溝」の大きさを想像する力と、それを埋めようとするお互いの思いやり

と努力が不可欠なのです。

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