【ろ】「ロマンと現実!」

「ろ」

結婚に至るまでの重要な儀式として、「プロポーズ」というものがある。一方、女性にとっても、プロポーズへの憧れはいまだ根強いものがある。プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルが8月に発表した調査によると、未婚女性に「もし彼氏からプロポーズの言葉を買えるとしたら、いくらまで払えますか?」と質問したところ、平均で42万8888円という値段が付いたという。これを高いか安いかで判断するのは難しいところだが、なかには「全財産」と答えた女性もいたと言い、プロポーズへの期待値の高さがうかがえる。プロポーズと言うと、「毎日、味噌汁を」「墓まで一緒」「パンツを洗って」など使い古されたベタな台詞を思い浮かべる人も多いと思う。「練りに練った言葉でプロポーズされるより、普段の調子で『結婚しよう』とポロっと言われた方が感動します。そっちの方が本物の言葉のような気がするし、結婚後の生活も想像しやすいです。無理のない言葉で未来を見せてくれるようなプロポーズが理想ですね」(20代女性)「クルーザーに乗りながらプロポーズしたという友人がいましたが、私には無理だと思いました。たぶん、慣れないことをしても途中で恥ずかしくなって笑ってしまいそうです。普段通りのシチュエーションで結婚したいことを伝えられれば、いいのではないでしょうか」(30代男性)男性が女性を養い、女性は専業主婦に徹して家庭を守るという、旧来の結婚観が崩壊した現代では、結婚を「人生の特別なゴール」と大げさに捉えている人ほど、結婚から遠ざかる傾向がある。一方、人生の一大イベントである結婚だからこそ、プロポーズにはサプライズやロマンティックさを求める女性も相変わらず多い。