【う】「美しさを保つ秘訣!」
「う」
アンチエイジングの3本柱である「食事」「運動」「心」の中で、一番簡単で今すぐにでも始められるのは、心の持ち方を変えること。つまり、いつも「ごきげん」でいることです。「ごきげんだから長生きする」という仮説を立てて研究もしてきました。以前はごきげんや幸せといった感情は曖昧なものと考えられていて、なかなか科学で実証しづらい分野でしたが、近年、幸せやごきげんと寿命との相関関係を示す論文が次々と発表され、心の状態が本当に健康や寿命を左右することがわかってきたのです。もはや、「幸せな人は長生きする」というのは科学的にも認められた事実。その理由は大きく分けて二つあると考えられています。一つは「幸せな人はよい生活習慣を持つ傾向がある」こと。もう一つは「幸せそのものが身体的にも良い影響を及ぼす」こと。たとえば、私たちの体はストレスがかかるとそれを緩和するコルチゾールというホルモンが分泌されるのですが、慢性的にコルチゾール濃度が高い状態が続くと、高血圧や高血糖になりやすく、免疫力も低下して、酸化ストレスにも弱くなってしまいます。幸せな人は、こうしたリスクも低いわけです。その結果、若さを保ち、加齢を遅らせることができるのだと考えられます。幸せと最も相関関係にあるのは、なんと「睡眠」と「上司」だそうです。この二つは働く女性にとっても切実な問題でしょう。反りの合わない上司を変えることはなかなか難しいけれど、睡眠は自分の努力次第で改善できますから、工夫してごきげん度をアップさせたいものです。