「決められない人!」


「き」

決められない状況には、大きく分けて3つのケースがあります。

ひとつ目は、好ましいものの中から選択するケース。レストランでの注文、洋服やお土産選びで迷う時のように、「これもいいけど、あれもいい。可能ならば全部選びたいけど、どれかに決めなければならない」といったケースです。

2つ目は、嫌なものの中から選択しなければならないケース。「これは嫌。でも、あれも嫌」といったように、どちらを選んでも嫌な思いをするときには、なかなか決められなくなるものです。

このケースは特にやっかいで、何を選択しても悪い結果が待っているわけですから、何か決めたら必ず嫌な思いをすることになるので、なかなか決められなくなってしまうのは当然だと言えるでしょう。

3つ目は、選択肢のいずれにもプラス面とマイナス面がある場合があります。Aが理想ではあるものの値段が高くて予算オーバー。

Bは予算内だが内容がイマイチ。このように、どちらも甲乙つけがたいときも決めるまで時間がかかってしまいます。

彼と結婚したほいがいいか、彼とは別れた方がいいか、会社を辞めて転職した方がいいか、といったように悩むときなど、プラス面とマイナス面の両方があるために、なかなか決められなくなっているのです。

以上のように、決められないケースにはさまざまな状況がありますが、本人の内面的な要因による場合もあります。

典型的なものとしては、「絶対に損をしたくない」「できるだけ得をしたい」といったこだわりの強さです。

周りの反応を過度に意識するあまり決められないこともあります。これに決めたら「なぜそんなものを?」と批判されるのではないかと気になって、なかなか決められないのです。

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