① 自分本位に考えるとうまくいかない

講演会の講師の方にお茶を出した時のこと、その日何となく肌寒いように感じていたので温かいお茶を出しました。

その際、講師の方がふと「今日は暑いね」と言われたのです。冷たいお茶にすればよかったなと申し訳なく思いました。

逆に「今日はちょうどいい気候だ」と思って暖房をつけずにいたところ、「今日は肌寒いね」と言われたことがありました。

自分の基準で動いてしまうと、うまくいかないものなのだと知らされたものです。

② 気遣いは違いの理解から始まる

私たちは、いつも自分の視点で物事を見ています。そして、自分の基準で物事を判断し、動いているのではないでしょうか。

自分の視点しかわからないのですから当然です。しかし、自分に価値基準があるように、他の人にもまた別の価値基準があります。

それなのに、自分の基準を当たり前にして動いていたらうまくいかないのも無理はありません。

気遣いができる人を見ていると、常に相手の考えを気にして動いていることがわかります。

自分がどう思うかということは置いておいて、相手の立場に立って考えているからこそ、適切な気遣いができるのですね。

③ 悩むことが思いやりへつながる

私たちは一人ひとりが違う考えを持っていますから、相手のことをすべて理解することはできません。

どんなに相手の立場に立とうと行動しても、失敗することはあります。以前、気遣いのできる人から、「失敗しながら知っていくんだよ」と教えてもらったことがありましな。

今日は温かいお茶か、冷たいお茶か、悩みに悩んで出した結果が違っていても、そこから次につなげていけばいいのです。

大事なのは、相手のことを考えて行動することなのだと学びました。

気遣いはとても難しく、マニュアル化できるものではないように思います。自ら考えて悩みながら実践していく、その努力が思いやりにつながっていくんですね。

気遣いは自分の視点で考えていたらうまくいきません。相手との違いを理解し、相手の立場に立って初めて気遣いができるのでしょう。

全部完璧にすることはできなくても、相手のために悩んだ時間は決して無駄にはなりません。一つ一つ学んで、自分を磨いていきましょう。

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