【も】「もしもあの時別の道を選んでいたら?」

「も」

今の自分が満たされていないからこそ、人はそういう時に、過去を思い出してみては、あの時、別の選択もありえたのだ。そうしたら、別の人生もありえたのに・・・・と言って、時おり悔いいることになるのではないかな。そんな風にも思います。今が満たされていたら、人は自分の過去への後悔というものは、あまり持たないように思います。逆に、今の自分に満足がいっていないと、過去を振り返って後悔するような気分に、得てして人はなってしまうもの。そんな気がします。そして、そうやって振り返っている時の過去というのは、よりよき人生を夢想せんがための過去回帰ですから、夢想の中で、別の人生を理想化し、美化ばかりしても考える傾向が、どうしても出てしまうように思うのですね。それは、自分が過去を振り返る時の気持ちを分析すると、そういう傾向があるなぁと感じるので、そう思うのですけどね。あの時ああしておけば良かった、もう一方の選択をしたほうが良かったのではないか。人生というのは、選択の連続、積み重ねだと言いますね。若いうちには、人はそれほど、自分の過去というものをそれほど後悔もいないのかなと思います。それはまだ、過去の人生の蓄積がそんなに長くないから、振り返る過去も少ないし、分岐点もそんなにいっぱい思い出せるわけではない。大きな分岐点は、まだこれから先に出てくる、そういう時代だからですね。人生の選択の積み重ね、良き選択もあれば、誤ってる選択もあったろう。けれども、過ちから学べるだけのことをきちんと学んだら、それは未来を生きるための知恵として活かせばいいだけのこと。過去はやり直せないけど、未来はまだまだこれがらの話。これから現れてくる人生の分岐点において、より良い選択のできる自分となろう。より知恵深き人間となって、最もよい道を選べるだけの見識を持とう。そうなれるよう、魂を磨き、輝かせるための、自分の人生だったのだ。