「のんきな人の性格!」
「の」
「なんとかなる」という考え方が、彼らの基本思考です。その先にあるのは、「誰かがなんとかしてくれる」という他力本願な考え方。
彼らのまわりにいる「誠実で心配性の人」が、実際に彼らを助けてくれます。その心理の裏には、親切心もありますが、「まかせておくと後で、尻拭いをする羽目になる」という危機感から生じるものも。
「仕方ない」と思う気持ちもありつつ、「なんだか憎めない」という親心にも似た気持ちで、彼らが手助けをするため、「のんきな性格な人」たちは、「ほら、なんとかなった」と思い込みます。
実際には「なんとかなった」のではなく、他の人の手助けにより「なんとかしてもらった」という事実に、「のんきな性格の人」が気づくことは、ほぼありません。
「誠実で心配性な人」は、先のことを予測して行動し、うまくいくか危惧したり、期限に間に合うかやきもきしたり常に一定のストレスを抱えて生きています。
しかし「のんきな性格の人」は、先のことを予測して対策を講じることは、ほぼ皆無であり、当然それによって生じるはずのストレスも発生しません。
「誠実で心配性な人」は、理不尽だと思いつつも、どこかで「のんきな性格の人」をうらやましくも感じたりします。
それは、彼らが人生の大半の時間を「幸福な気持ち」で過ごせていると感じるからです。
しかし誠実で実直な人々が、彼らの真似をしようとしても、うまくいくことはほぼありません。
「反省」「後悔」「進歩」の3つが完全に欠落しているのも「のんきな性格の人」の最大の特徴です。
大失態をやらかして「こんな事態になったのだから、さすがにこれからは変わるだろう」などという期待は、決してするべきではありません。
本人が改善しようとする意識がないとなると、対応する側のストレスも相当なものになります。どこかで仕方ないと割り切り、別の方法を模索するほうが、余計なストレスを抱え込まずに済むと言えます。
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