新型コロナウイルスの終息が見えない中、専門家会議が今後の「新しい生活様式」を提言した。
人と人との距離をできれば2メートル保ち、話す時は正面で相対することを避け、食事をする時はおしゃべりを控えめに、などなどを読んでいると、これからの「密な関係」はどうやって進めればいいのだろうと考えさせられる。
デートはどうなる?
今後、在宅勤務が主だった人たちが出勤するようになると、オフィスではまた「密」が戻ってくる。
以前とは違い、換気に気をつけてマスクをするとしても、できることはせいぜいその程度だろう。
出会った人とは名刺を交わすし、向かい合って商談も進めるはず。そうでなければ仕事は成立しない。
何もかも在宅で、何もかもオンラインでというのは無理があると、多くの人たちはすでに感じているはずだ。
いや、完璧なセキュリティが整っていれば、そして当事者にオンラインで仕事をするという革命的な意識改革ができれば、以前とは違う仕事の方法もあるのかもしれない。
だが、人はやはり誰にも会わずに仕事を進めていくことに不安があるのではないだろうか。
仕事だってそうなのだから、プライベートではなおさらだろう。もっとも密な関係を作らなければ成立しない恋愛はどうなるのか。
今現在、付き合っている人がいる場合でも、「最近、ほとんど会っていない」という声はよく聞く。
特にどちらかが在宅勤務でないカップルだと、新型コロナウイルスへの危機感がかなり違うケースも多い。
「私が住んでいる地域は、近いうちに規制が緩和されるという噂が出ています。付き合っていた彼とは二ヶ月会っていません。付き合って半年で盛り上がっていたときに、いきなり会えなくなって。彼は通常通り、出社しての勤務のようですが、私はずっと在宅勤務。家にいるとついニュースばかり追ってしまうんですよね。彼はほとんどニュースも見ていないから、『たまには会おうよ』と言うんですが、私、本音を言うと怖くて。たとえデートはできてもキスはできない。もちろんセックスも。そんなこと彼には言えないし……」
付き合って半年くらいだと、気持ちは盛り上がっていただろうが信頼関係という意味ではまだそれほど構築されていなかったのかもしれない。
彼はお酒も好きで人好きで、今も営業している居酒屋などに行っているらしいから、彼女の危機感はさらに募っているようだ。
交際中のカップルでさえこれなのだから、これから出会う人とはどんな恋愛の形になるのだろう。
オンラインで知り合ってオンラインで付き合って関係を深めていくカップルなども出てくるのだろうか。
そのまま会わずに婚姻届を提出、会わないままに人工授精で子供をもうける。などということもありうるのではと考えるのは飛躍し過ぎか。
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