「虚言癖」は「きよげんへき」と読みます。「虚言」は、嘘を言うこと、また、その言葉です。「虚言癖」は、嘘を言う癖という意味になります。
人が嘘をつくのは、何か隠したいことがあったり、周りの注目を集めたかったり、知ったかぶりをしたりと、比較的理解できる理由であることが多いのですが、「虚言癖」の人にとっては嘘をつくことが日常なのです。
「虚言癖」の心理とはどのようなものでしょうか。ちょっとした嘘をつくのは、誰しも経験があるものです。
多くの人にとっては、下記に挙げるうちのいくつかは、心当たりがあるのではないでしょうか。
① 隠し事がある
浮気を隠す、失敗を隠すなど、不都合なことを隠すためにつく嘘がこのタイプです。
本人にも嘘をついているという自覚があり、バレることが多いのも特徴。子供が親に怒られないようにつく嘘も、このタイプが多いと言えます。
② 保身のため
ミスや失敗が原因で、自分の立場が悪くなってしまうことを恐れてつく嘘が、このタイプです。
例えば政治家が賄賂を認めずに、ひたすら「やっていない」と嘘をつくのも、保身のためと言えるでしょう。
怒られるのが嫌でつく嘘とは違って、狡さが感じられるタイプです
③ コンプレックスを抱えている
劣等感を抱えている人は、自分が理想とする姿、努力ではなく嘘をつくことで目指す場合があります。「なりたい自分」に、嘘をついて近づくのです。
④ プライドが高い
人よりも優れていないと気が済まないようなプライドが高い人は、虚栄心から嘘をついてしまうことがあります。
「自分の方が成功している」、「自分の方が幸せだ」ということを周囲にアピールするための嘘をついてしまうのです。
⑤ 注目を集めたい
「すごいね!」と言ってもらいたいために嘘をつく人もいます。その根底には、周りに認めてもらいたい、構ってもらいたいという承認欲求が働いています。
「嘘をつく人」の特徴
① 辻褄が合わない
数日前に言っていたことと、全く違うことを平気で言う人がいます。
自覚や悪気がない場合が多いのですが、嘘を重ねることによって矛盾が生じ、その矛盾を隠すためにさらに嘘をつくという悪循環を繰り返します。
② 嘘に対して罪悪感がない
よく「嘘をつく人」は、虚に対して罪悪感がありません。どうでもいいような些細な嘘を、常に生み出しています。
些細すぎて、本人も自分がついた嘘の内容を覚えていないことが多いのも特徴です。
③ 見栄っ張り
「嘘をつく人」の中には、見栄っ張りな人が多くいます。人から良く見られたい、人から羨ましく思われたいなどの願望が、嘘をつかせるのです。
嘘をついたことがない人はいないでしょうが、虚言癖ともなるとまた別物です。虚言癖の人の嘘に振り回されたり、ストレスを受けたりするは避けたいものです。
虚言癖の人の末路は、信用を失い、場合によっては罪悪感で苦しむことも。
「もしかして私って嘘つきかも」と心当たりがある人は、これを機に自分自身の言動を見直してみましょう。
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