アラフォー女性が、50代の男性に初お見合いからあまりにも積極的に結婚を迫られて戸惑っている、というケースが散見されています。
熱心なデートのお誘いは彼女にとってこれまでにない経験で、心から嬉しいと思ったものの、相談所の方から「お相手のご両親はどういう状況かきちんと確認した方がいいですよ」と言われました。
同居していることは聞いていましたが、確かに確認していないということで、デートの際に確認したところ、お父さんな寝たきりで、介護していたお母さんも数ヶ月前に倒れた、とのこと。「二人ならきっと乗り切れるよ!」
50を過ぎるまで親と同居、どうやら身の回りやお父さんの介護はお母さんに任せ、お母さんが倒れた途端に婚活。
趣味は毎週末のドライブやゴルフだったけれど最近なかなか行けなくて・・・とぼやいていた彼の実態に、彼女はすぐにお断りの連絡を入れたといいます。
この男性の考え方、生き方、彼女の捉え方についてはここではさておき、彼の期待していた「介護要員獲得」目的の婚活の難易度を、データで確認してみたいと思います。
「結婚経験のある」女性が調査対象となっている1万人近い女性のうち、「年老いた親の介護は家族が担うべきだ」と考えている女性はどれくらいいるのでしょうか。
まったく賛成、と回答した女性は2008年にはまだ10人に1人弱いたものの、2018年には20人に1人を切る状況です。
これに「どちらかといえば賛成」を合算した場合でも、2008年には63.2%と5人に3人超だった割合が2018年には18.2ポイント下落し、45.2%と2人に1人を切ってきています。
つまり10年前と比べて、親の介護を前提条件とした場合に女性から受け入れられる可能性は大きく減った、ということが見て取れます。
もはや「年老いた親を普通は介護してくれるものだ」という考え方は、普通の考えではなくなったということです。
回答者の年齢ゾーン別に見てみると20代までの若い女性と70代以上の高齢者で高くなっていることと、その間の年代では年齢が上がるにつれて厳しい回答となっていくことがわかります。
20代においては、
・自分の親がまだ50代程度である
・自分も体力気力に満ちている
の2点から、そもそも介護リスクを感じ取りにくい状況下での回答、ということが言えます。
30代以降は、
・体力の減少を感じ始めるために、無理をしたくないという思いが年々強まっていく
・親も還暦を過ぎて老いを明確に示し始める
の2点から、どんどん介護リスクに目がいくようになるのです。
しかし70代以降になると、
・自分が介護される側の考え方になる
・親の介護があってもそう長くない見通し
の2点から、介護リスクへの視点が変わったり、リスク感度が再び下がったりするのです。
では、「若い女性と結婚すればいいのだ」は、あまり現実的な回答とは言えません。
初婚同士の夫婦の年齢差は、2歳を切っている状況が続いています。また男女どちらが上でもいいのですが、3歳までの年齢差に7割のカップルが集中しています。
婚姻相手として年の差のある若い女性から簡単には選んでもらえない、という実態があるのです。
結論としては「自分がやる気のない介護を押し付ける前提の介護要員獲得婚活の難易度は激高」ということになるようです。
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