「こうすれば彼、私のこと気にかけてくれるかな……？」

恋する女性ならば、誰もが一度はちょっとした駆け引きを試したことがあるはず。それは恋愛本から学んだものだったり、女友達からのアドバイスだったりもするだろう。

けれど、果たしてその成果はどうだったろうか？　「試してみたけど…実はあまりうまくいかなかった…何で？」

① 男がいると思わせたかった

「見栄かもしれないけど…何となく男の匂いがしない女はどんな男性からも全く相手にされない！声をかけてもらえないみたいな思いがどこかにあって、たとえ男がいない時期でも彼氏の有無については『うふ、それは秘密…』みたいに茶化してうまくはぐらかすようにしていた。

そうしたら『アイツは常に男を切らさない女』『絶対不倫している！』って周囲から陰口を叩かれるようになっちゃって、彼氏どころかまともな男すら寄ってこない羽目に…」

「男の匂いがしない女は魅力的に見えない」「男の影がちらつかない女はそそられない」なんて恋の法則を聞いたことはないだろうか？

一昔前ならばこの手法は通用したかもしれないが、現代において「男をちらつかせる」は逆効果でしかないのだ。

今どきの男性は恋愛のために競ったり戦ってなどくれない。

「私、付き合っている人がいるの！」と聞いて「それでも構わない！」「じゃ、その男から奪ってやる」なんてファイティングポーズはとらない。

「あっ、そ」「ならいいや…」とあっさり引き下がってしまうものなのである。

② 焦らせたかった

「元カレから深夜に突然の着信‼︎もちろん出なかったけれど、ちょっと脳天気な今カレに少しは心配して欲しかったから、遅い時間だったけど今カレにわざとそのことを電話で報告してみた。

『…ねぇ、また掛かって来たらどうしよう？』と甘える私に、彼は焦るどころかなぜか不機嫌…。『で、俺にどうして欲しいの？』『自分の問題は自分で解決しろよ！』って電話を切られた。

その時は唖然としたけど、翌日冷静になって考えてあれは元カレとまだ繋がりがあるかもしれない私への疑惑や怒りだったんだって気づいた…」

この彼女が犯したミスは元カレとの過去話をしてしまったことでなく、今カレにまだそいつと切れてない？現在進行形なのか？と思わせてしまったことにある。

「元カレがあなたに未練がある」「まだ私のことを思っている」などという話など男としては面白くなどない。

それも元カレが今家の前にきているような緊急事態ならばともかく、タダ電話が来ただけというシチュエーションを深夜に報告され余計に苛立たせてしまった可能性もある。

もっと気にかけてもらいたかった、今カレの愛を試そうとしたことが裏目に出てしまったのだ。

恋愛で男の気持ちを無理にあおろうとすると逆効果

「男に追いかけてもらおう」「男に追わせよう」と女目線で考えた恋の駆け引きはたいてい失敗する。

「早くしないと他の男に取られちゃうよ〜」と遠回りに知らしめて男を焦らそうとする策略は、ほとんどの場合狙った効果を生み出さないことが多い。

そのはかりごとは男をあおるどころか、生まれるかもしれなかった恋のともしびをも消滅させかねない。

よほど男の本心を知り尽くした女でない限り、駆け引きや仕掛けたワナで男のハートを引き寄せることはとても難しい。

女性の思考ではなく、男性の感覚を把握した女のみが手練手菅で狙った相手を仕留めることができるのである。

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