「過去は変えることのできない出来事ではなく、記憶にある出来事に対する現在の解釈に過ぎないのだとするならば、現在の認識によって、いくらでも形を変えてしまう不確かな過去を基準にしても、未来を予見することはできないし、現在を正しく分析することはできません。目指すべき未来が定まれば、現在において進むべき道を見出すことができます。だからこそ、未来からの視点が重要になります。」
過去は、起こった出来事に対するその人の現在の解釈によって変わります。
まったく同じ出来事でも、現在や未来の見る位置が変わると捉え方はまったく違ったものになります。
つまり、過去は未来によって書き換えられるということです。
過去の積み重ねが現在を決めるのではなく、未来があることによって過去が意味付けられ、現在どう行動するかが決まってきます。
例えば、若い頃に大成功して富や名声を手にしたとしても、後々、過去の成功が足枷となって不幸になってしまうこともあります。
逆に、どんなに辛い経験や大きな失敗をしたとしても、その経験を活かして自分のやりたいことを実現して幸福だとしたら、過去の苦労は笑い話になったり、関わった人々に感謝することもあるでしょう。
傷ついたり痛い思いをすることによって、何気ない人の優しさに気づくことができたり、時を経て、許すということは相手ではなく自分の問題なんだと気づくことにつながります。
未来に意識を向けることで、すべての過去が今の糧になっていると感じています。
時間は未来から現在、現在から過去へと流れています。
実現したい夢や目標を意思として持つことで未来が定まり、目指すべき未来が定まることで、過去に蓄積された知識や経験が意味を持ち、再構築され、今現在の生き方が決まります。
あとは迷わず歩み続けることです。
「未来が過去を決定し、現在を生成する。」
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